ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は、近視・遠視・乱視などの視力矯正を目的に眼内に特殊なレンズを挿入する治療法です。ICL(眼内コンタクトレンズ)手術を受けた後、ファッションや美容目的でカラーコンタクトレンズ(以下、カラコン)を装用したいと考える人も多く、実際に装用が可能な場合がほとんどです。この記事では、ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後にカラコンを使用できる理由を、医学的・技術的観点から詳細に解説し、注意点を交えてまとめます。
1. ICL(眼内コンタクトレンズ)手術の概要と特徴

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は、眼球の虹彩と水晶体の間に柔軟で薄いレンズを挿入し、視力を矯正する手術です。レーシック手術とは異なり、角膜を削らないため、眼の表面構造に影響を与えず、必要に応じてレンズを抜去できる点が特徴です。以下はICL(眼内コンタクトレンズ)手術の主なポイントです。
- 適応範囲:強度近視、乱視、角膜が薄い人にも対応しています。
- 視力回復効果:裸眼視力1.0~1.5以上を目指せます。
- 可逆性:レンズの取り外しが可能です。
- 費用:両眼で40万円~80万円です。(自由診療)
- 術後回復:通常1~3ヶ月で眼の状態が安定します。
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後、ファッション目的でカラコンを装用したいという方も多いと思います。以下では、なぜICL(眼内コンタクトレンズ)手術後にカラコンを使用できるのか、その理由を掘り下げます。
2. ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後にカラコンを使用できる理由
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後にカラコンを装用できる理由は、ICL(眼内コンタクトレンズ)の構造、眼の生理学的特性、カラコンの装用メカニズムに起因します。以下に、主要な理由を医学的・技術的観点から詳しく説明します。
2.1 ICL(眼内コンタクトレンズ)とカラコンの役割分離
ICL(眼内コンタクトレンズ)は眼球内部(虹彩と水晶体の間)に固定され、視力矯正を行います。一方、カラコンは角膜の表面に装着され、視力矯正(度なしの場合不要)や美容効果を提供します。このように、ICL(眼内コンタクトレンズ)とカラコンは眼の異なる部位で機能するため、物理的な干渉がほぼありません。
- ICL(眼内コンタクトレンズ)の位置:ICL(眼内コンタクトレンズ)は房水(眼内の液体)中で安定して固定され、外部の圧力や動きの影響を受けにくくなっています。
- カラコンの位置:カラコンは角膜表面に涙液を介して密着し、眼の外側で機能します。
- 相互作用の少なさ:カラコンの装着による軽微な圧力や摩擦は、眼内深部のICLに影響を与えません。
この「役割の分離」により、ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後もカラコンを安全に装用できるのです。
2.2 角膜の健康状態の維持
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は角膜を削らないため、角膜の厚さや形状は手術前とほぼ変わりません。比較対象となるレーシック手術では角膜を削るため、角膜が薄くなり、カラコン装着による酸素不足やフィッティングなどの装用感が問題となる場合がありますが、ICL手術では以下の点でカラコン装用に適しています。
- 角膜の形状:角膜の厚さ、形状が維持されるため、カラコン装着時の圧力や摩擦に対する耐性が保たれます。
- 酸素供給:現代のカラコンは酸素透過性の高い素材(例:シリコーンハイドロゲル)が主流で、ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後の角膜に十分な酸素を供給可能です。
- ドライアイリスクの低さ:ICL(眼内コンタクトレンズ)手術はレーシックに比べドライアイの発生率が低く、カラコン装用時の快適性が維持されやすくなっています。
これにより、ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後の角膜はカラコン装用に適した状態を保ちます。
2.3 視力矯正の不要性
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後、視力は通常1.0~1.5以上に回復するため、視力矯正用のコンタクトレンズは不要です。これにより、カラコンを「度なし」で装用することができます。
以下が「度なし」カラコンを装用するメリットです。
- シンプルな設計:度なしカラコンは視力矯正機能が不要なため、レンズ設計が単純で装着感が良好です。
- ファッション性の追求:色やデザインの選択肢が豊富で、ICL(眼内コンタクトレンズ)によるクリアな視界を活かしたファッションを楽しめます。
- 負担軽減:視力矯正用の厚いレンズと比べ、度なしカラコンは薄く、眼への負担が少なくなります。
2.4 眼科医の許可と術後安定
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後、眼の状態が安定する(通常1~3ヶ月後)ことを条件に、眼科医の許可があればカラコンを装用できます。眼科医は以下の点を確認し、装用の安全性を判断します。
- 眼内圧の正常化:ICL(眼内コンタクトレンズ)手術では房水の流れを確保するため、虹彩に小さな穴(虹彩切開)を設ける場合があります。眼内圧が正常なら、カラコンの軽微な圧力は問題ありません。
- 角膜の状態:手術後の角膜に傷や炎症がなく、涙液分泌が正常であれば装用可能です。
- ICL(眼内コンタクトレンズ)の固定:ICL(眼内コンタクトレンズ)が眼内で正しく固定され、ずれや回転がないことを確認します。
眼科医の指導のもと、適切なタイミングでカラコンを装用することで、安全性が確保されます。
3. カラコン装用の注意点

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後にカラコンを装用できるとはいえ、眼の健康を守るためには慎重な管理が必要です。以下に、具体的な注意点を挙げます。
3.1 眼科医の事前相談
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後の眼は術後数ヶ月間デリケートな状態が続くため、カラコン装用前に眼科医に相談し、以下の点を確認する必要があります:
- 術後の回復状況(角膜、眼圧、ICL(眼内コンタクトレンズ)の位置)。
- カラコン装用が眼に負担をかけないか。
- 推奨されるカラコンの種類(酸素透過性の高いもの)や装用時間。
多くのクリニックでは、術後1~3ヶ月以降にカラコン装用を許可しますが、個人差があるため医師の指示に従いましょう。
3.2 適切なカラコンの選択
カラコンの品質や素材は眼への影響を大きく左右します。ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後の眼に適したカラコンを選ぶポイントは以下の通りです。
- 酸素透過性:シリコーンハイドロゲル素材(Dk/t値100以上推奨)は酸素透過性が高く、角膜への負担を軽減します。
- サイズ適合:ベースカーブ(BC)や直径(DIA)が眼に合ったものを選びます。眼科でのフィッティングが理想です。
- 信頼性:日本で高度管理医療機器として承認されたカラコンを選び、非正規品や粗悪品は避けましょう。
3.3 装用時間の管理
長時間のカラコン装用は、角膜への酸素供給不足やドライアイを引き起こすリスクがあります。ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後の眼は一般の眼とほぼ同等ですが、以下のガイドラインを守りましょう。
- 装用時間:1日8~12時間を目安にし、連続装用は避けましょう。
- 休息日:週1~2日はカラコンを装用せず、眼を休ませましょう。
- 衛生管理:レンズは清潔に保ち、保存液やケースを定期的に交換しましょう。
3.4 定期検診の継続
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後は、眼科での定期検診(1年ごとなど)が推奨されます。カラコンを装用する場合、検診時に以下の点を確認します。
- 角膜の傷や炎症。
- ICL(眼内コンタクトレンズ)の位置や眼圧。
- 涙液分泌量やドライアイの兆候。
検診を怠ると、トラブルに気づかず悪化するリスクがあるため、継続的な受診が重要です。
4. 医学的・技術的補足
4.1 カラコンの安全性

適切に使用すれば、カラコンは眼に大きな負担をかけません。ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後の角膜は健康な状態を維持しているため、カラコン装用によるリスクは一般の眼と同等です。ただし、着色部分は酸素透過性を若干下げるため、シリコーンハイドロゲル素材(Dk/t値100以上)を選ぶと安全です。
4.2 術後の眼の安定性
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後、1~3ヶ月でICL(眼内コンタクトレンズ)が眼内で固定され、房水の流れや眼圧が安定します。この期間を過ぎれば、カラコン装用による影響は最小限に抑えられます。眼科医は超音波検査や眼圧測定でICL(眼内コンタクトレンズ)の状態を確認し、装用の可否を判断します。
4.3 リスク管理
カラコン装用によるリスク(角膜炎、結膜炎、酸素不足)は、ICL(眼内コンタクトレンズ)手術の有無に関わらず存在します。ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後の眼でも、1日使い捨てタイプのカラコンや適切なケアにより、リスクを低減できます。
5. 注意点とQ&A
5.1 注意点
- 眼科医の許可:勝手にカラコンを装用せず、必ず医師の許可を得るようにしましょう。
- 品質管理:非承認のカラコンは感染症リスクが高いため使用しないようにしましょう。
- 装用時間:長時間装用は避け、眼の休息を確保しましょう。
5.2 Q&A
- どのくらいでカラコンを使える?
- 通常、術後1~3ヶ月以降で眼科医の許可が必要です。
- どんなカラコンがおすすめ?
- シリコーンハイドロゲル素材、1日使い捨てタイプが安全です。
- ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後はカラコン装用のリスクは増えますか?
- 適切な管理を行えば、手術を行なっていない方の眼と同等です。
6. まとめ
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術後にカラコンを使用できる理由は、ICL(眼内コンタクトレンズ)が眼内で独立して機能し、角膜を削らない手術のため角膜の形状や健康が保たれること、視力矯正が不要で度なしカラコンを使用できること、眼科医の許可のもと安全に装用可能であることです。酸素透過性の高いカラコンの選択、装用時間の管理、定期検診を徹底することで、眼の健康を守りながらファッションを楽しめます。カラコン装用を検討する際は、眼科医に相談し、指導に従いましょう。
品川近視クリニックは、ICL(眼内コンタクトレンズ)治療を開始してから14年、全国5院(東京/梅田/名古屋/福岡/札幌)に展開している、視力回復治療専門のクリニックです。
患者様お一人お一人に最も適した治療を、適正価格で患者様にご提供できるよう日々努力をしています。ICL(眼内コンタクトレンズ)に限らずレーシックや老眼治療、白内障治療などの視力回復治療をお考えの方は、品川近視クリニックにお気軽にお問い合わせ下さい。
更新日:2025年11月10日
監修者:福岡院 院長 尾崎 秀
(日本眼科学会専門医)
| 経歴 | |
|---|---|
| 2002年 |
久留米大学医学部卒
九州大学医学部 以後、関連病院にて勤務
|
| 2008年 |
九州大学医学部 眼科学教室 退局 松井医仁会 大島眼科病院 |
| 2010年 | 品川近視クリニック 東京院 |
| 2014年 | 品川近視クリニック 福岡院 院長 |